ユーズリバーでは、店の階段を自力（例外もありますが・・）で

上がって来たお客さんを老若男女を問わず『現役のフライフィッ

シャー』として丁重にお持て成しさせていただいています。

（上がれなくなってきたお客さんには、引退勧告をします。）


先日、一人のお客さんが階段を登って来た。この暑さの中、ひょ

うひょうとやって来て、ソフトハックルを選んでいる。

最初に来られたのは、３～４年前だった。

「○○社の××リールはありますか？」と電話をいただいた。

聞けば、孫がフライを始めて、そのリールが欲しいとの事だった。

取りに来られた時、「わしが、○○社の××リールと云うとるのに

何処の店でも他の物を薦めよる」と頑固な口調で語った。

次に来られた時、ロッドを買われた。また、お孫さんにですか？

と尋ねたら、今度は自分でやってみると・・・・。

探究心旺盛な「おじいさん」だった。

そして今回、レジのお釣りを渡す時に何気なくお年を聞いてみた。

８４歳だった。　それで戦争の事も尋ねてみた。


おじいさんは、旧制高校を出て通信兵として鹿児島の飛行場に所属

していたが、戦況の悪化で広島大本営に撤退することになった。

その時、自分はたまたま兵庫県出身と云うことで高砂に赴任するよ

う命令を受け、その数日後、広島大本営に原爆が落ちたらしい。

だから、自分がこの歳になるなんて考えもしなかったし、まして、

孫と一緒にフライフィッシングを楽しむとは・・、と語られた。





写真は昨晩の『みなと神戸海上花火大会』のものですが、

今日は、色々な事を考えて見るのも良いでしょうね！

2006年08月06日

2016-09-29 10:49:36

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